ご葬儀のマナー

家族から見た葬儀の基礎知識

ご逝去の直後

臨終が確認されたら、速やかに家族・親族に死亡の連絡をします。
菩提寺や教会がある方は、一報を入れます。
病院で亡くなった場合は臨終で立ち会った医師に「死亡診断書」を書いてもらいます。自宅で亡くなった場合は死亡を確認した医師にお願いします。

警察で死亡が確認された場合は、検死した医師に「死体検案書」を書いてもらいます。
※「死亡診断書」「死体検案書」は、葬儀後の諸手続きで必要になるので、役所に提出する前にコピーを取っておきます。ご遺体の搬送は葬儀社に依頼します。

ご遺体の搬送はこちらへ→フリーダイヤル:0120-89-5940 (有)川島企画霊柩部
※病院に紹介された葬儀社へ搬送を依頼する場合は「搬送だけお願いした場合の料金」を確認しておいたほうがよいでしょう。

安置場所

葬儀までの間ご遺体を安置する場所には、ご自宅のほかに民営・公営の安置所、地域の集会場やお寺などが考えられます。諸事情でご自宅に安置できない場合は、別の安置所を決めなければなりません。民営の安置所は24時間受付てくれるところがほとんどですが、公営の安置所は夜間受付ができない場合があります。ご自宅がマンションの高層階の場合は、エレベーターを使用できるかどうかを、あらかじめ管理組合に問い合わせておくとよいでしょう。

喪主の決定

喪主は遺族の代表であり、祭祀を執り行う者です。一般的には配偶者、子、親、兄弟姉妹などが務めます。喪主は葬儀を主宰するだけではなく、葬儀後の法要の施主も務めます。これに対し施主とは、葬儀の運営に関して費用を負担する者です。

宗教者の手配

菩提寺や教会には、なるべく早く臨終の連絡をします。葬儀の日程や場所なども、お互いの予定を加味しながら決定します。善提寺や教会がない場合は、葬儀社のほうで手配することができます。

葬儀の打合せ

葬儀の日程・場所が決まったら、葬儀社と葬儀の内容を決めていきます。祭壇や棺などの葬儀用具の決定、遺影の写真の準備、料理、返礼品の手配、供花・供物・花環の手配、霊柩車・マイクロバスの手配、受付やお手伝いの依頼、導師の送迎などの確認、宿泊施設の手配、心付けの用意など細かい内容を決定します。

葬儀にかかる費用

葬儀にかかる費用は大きく分けると次のようになります。

葬儀の費用祭壇、棺、骨壷、遺影写真、ドライアイス、枕飾り・後飾り、看板、白木位牌、御霊灯、受付道具、線香・ローソク・焼香具、幕、音響、人件費、霊柩車・マイクロバス、オプションなど
式場・火葬場の費用式場使用料、火葬料・火葬待合室料など
接待飲食料通夜ぶるまい、精進落とし、おしのぎ、飲物料金など
返礼品費用会葬返礼、香典返し(即日返し)
宗教者への支払い仏式の場合は、御布施・御膳料・御車料
神式の場合は、御礼(御祭祀料、大麻料、奉献)、御食事料、御車料
キリスト教の場合は、御礼、謝礼
雑費運転手や火葬場職員への心付け、飲食料、親戚の宿泊費、供花代など

焼香の作法

焼香とは、仏式の作法で、自らを清めるとともに亡くなった人を供養する意味をもっています。自分の宗派の焼香の作法については覚えておきたいものです。
天台宗…1回または3回
真言宗…3回
浄土宗1回または3回
浄土真宗(西)…1回(押しいただかず)
真宗大谷派…2回(押しいただかず)
臨済宗…1回または3回
曹洞宗2回(1回目は押しいただき、2回目は押しいただかず)
日蓮宗…3回
※ただし、宗派や菩提寺によって回数が異なる場合もあります。
香を焚く際、焼香を右手の親指、人さし指、中指の3本でつまみます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法

玉串奉奠とは、榊の枝に紙垂をつけた玉串を奉奠することで故人の霊を慰めようとするものです。玉串の根元が右手になるように持ち、時計回りに回転させて、玉串の枝先を手元に、根元を祭壇側へ向けて玉串案(台)に置きます。その後、「2礼、2拍手、1礼」の拝礼を行います。このときの拍手は音を立てない'しのび手'にするきまりです。

献花の作法

キリスト教や無宗教の葬儀では、菊やカーネーションなどを供える献花が行われます。

会葬御礼あいさつ

喪主のあいさつ例
「本日はお忙しいところ、故○○○○の葬儀・告別式に御会葬くださいまして、ありがとうございました。生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、深く感謝しております。今後とも、私ども遺族に対しましても、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。本日はまことにありがとうございました。」

会葬者から見た葬儀の基礎知識

会葬者の服装

式に出る場合は、地味な色で清潔な服装が基本です。男性はダークスーツに白いシャツ、黒か地味な色のネクタイ、女性なら地味な色柄・デザインのワンピースかスーツがいいでしょう。
喪服を着ても遺族より仰々しくならないようにしましょう。通夜も葬儀と同じで地味な服装でかまいません。アクセサリーは、結婚指輪以外は一切つけません。真珠のネックレスをつける人が多く一般的でしが、間違いです。つけても構いませんが、2連のものは"重なる"に通じるので避け、真珠でもイヤリングや指輪ははずしましょう。

香典の表書き

通夜から忌明け前の法要までなら、不祝儀袋に「御霊前」と表書きします。ただし、表書きは宗教によって違います。「御霊前」は宗教は問いません。
神式の場合は「御神前」「御玉串料」が用いられます。
キリスト教の場合はカトリックなら「御ミサ料」、プロテスタントなら「御花料」となります。
市販の不祝儀袋で蓮華の花の模様があるものは仏式用、十字架模様はキリスト教用。水引きには白だけ、白と黒、銀がありますが、どれを使ってもかまいません。水引きの上部に表書き、下側に自分の名前を書きます。連名の場合は目上の人から順に右から書きます。

香典の相場

上下段あるものは上段が最多回答額、下段は平均額、その他は平均額 単位/円

贈り先自分の年齢
20代30代40代50代60代以上
祖父母10,00010,00010,00030,000-
11,16716,82120,07327,407-
-50,000100,000100,000100,000
-62,82181,421102,93983,023
兄弟姉妹-30,00050,00050,00050,000
-22,14350,90950,94549,485
おじ・おば10,00010,00010,00030,00030,000
11,02617,28017,36025,74226,607
上記以外の親戚10,00010,00010,00010,00020,000
8,7969,38812,50413,84418,130
職場関係5,0005,0005,0005,00010,000
勤務先社員の家族3,0005,0005,0005,0005,000
取引先関係5,0005,0005,00010,0005,000
友人・その家族5,0005,0005,0005,0005,000
友人・近所5,0005,0005,0005,0005,000

(社)全日本冠婚葬祭互助協会「第2回香典に関するアンケート調査」2002年より

※「-」は該当するサンプルがないか少ないため集計していません。

弔電の打ち方

一般電話、自動車・携帯電話からの申込方法

申込先 : 115(無料)
受付時間 : 8:00〜22:00
携帯電話からの利用は、NTTドコモ、au(KDDI・沖縄セルラー)に限ります。

インターネット、iモードからの申込方法(D-MAIL)

○インターネット
申込先 : http://www.ntt-east.co.jp/dmail/
受付時間 : 24時間
○iモード
申込先 : iMenu > メニュー/検索 > 辞書/便利ツール > 便利ツール > 電報iD-MAIL
または : http://www.ntt-east.co.jp/dmail/i/ 受付時間 : 24時間

お悔やみ電報の文例
7501ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申しあげます。(23文字)
7506ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。(42文字)
7507ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。(42文字)
7510いつまでも、いつまでもお元気で長生きしてくださるものと思っておりました。在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。(63文字)
7513●●●様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。(46文字)
7572ご主人様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。(48文字)
7607突然の悲報に接し、驚いております。残されたご家族の皆様のご心情をお察しし、すぐにもお慰めに飛んでまいりたい気持ちですが、遥かな地よりご冥福をお祈りいたします。(79文字)
7705故人の一周忌と伺い、悲しみを新たにしております。お身内の方の悲しさ、寂しさはいかばかりかとお察し申しあげます。 ご法事に出席できませんが、当日は心ばかりの香花をたむけ、故人を偲びたいと思っております。(99文字)

詳しくはこちらをご覧ください http://www.ntt-east.co.jp/dmail

その他の基礎知識

二十四節気表

立春(りっしゅん)春の気が立つというところから名づけられたもので冬と春のわかれ目の日(2月4日頃)
雨水(うすい)雪や氷がとけて雨や水になるという意味で雨水と呼ばれる(2月19日頃)
啓蟄(けいちつ)冬眠していた虫も目を覚まして地中から這い出してくるという意味(3月5日頃)
春分(しゅんぶん)昼と夜の時間が同じで、この日から次第に昼の時間が長くなる。彼岸の中日(3月21日頃)
清明(せいめい)清浄明潔の略とも言われ、春の清らかな気が満ち、草木が萌え出てくる様子のこと(4月5日頃)
穀雨(こくう)この頃から春の雨が農作物をさかんに成長させるということから穀雨と呼ばれる(4月21日頃)
立夏(りっか)夏の気が立つというところから名付けられたもの(5月6日頃)
小満(しょうまん)樹木が繁り、実をつけはじめ、万物が次第に満ちるというところから名付けられた(5月21日頃)
芒種(ぼうしゅ)稲や麦などの芒(穀物の先端の細毛)のある作物の種を蒔く季節(6月6日頃)
夏至(げし)1年のうちで昼がもっとも長く、夜がもっとも短い日(6月22日頃)
小暑(しょうしょ)梅雨明けの時期で、本格的に暑くなってくるころ(7月7日頃)
大暑(たいしょ)暑さが最高潮に達するころで、夏の土用はこの季節に入る(7月23日頃)
立秋(りっしゅう)夏の土用が終わり、この日より秋の気が立つということで立秋と呼ばれる(8月8日頃)
処暑(しょしょ)暑さが処まり、秋の気配が増してくるころ(8月23日頃)
白露(はくろ)秋も本格的になり、大気も冷えていて野山の草木に白い露のやどる季節(9月8日頃)
秋分(しゅうぶん)昼と夜の時間が同じで、この日から次第に昼間の時間が短くなる。秋の彼岸の中日(9月23日頃)
寒露(かんろ)秋も深まり、草の葉にやどる露も寒冷の気にあたって霜となる季節(10月8日頃)
霜降(そうこう)冬のおとずれの近いことを感じさせるように、ときおり霜が降りてくるころ(10月23日頃)
立冬(りっとう)はじめの冬の気が立つというころ(11月7日頃)
小雪(しょうせつ)冬がおとずれたとはいえ、寒さも厳しくはならず、雪もわずかしか降らないというころ(11月23日頃)
大雪(たいせつ)北風がふきすさび、積雪におおわれて冬も本格的となり、寒さが厳しさを増す季節(12月23日頃)
冬至(とうじ)昼が一年中で一番短く、夜が長くなる。この日を境に、日脚は徐々にのびていく(12月23日頃)
小寒(しょうかん)寒気が日増しに加わり、降雪をしばしばみるようになるころ(1月6日頃)
大寒(だいかん)極寒に見舞われるが、春遠からじの希望がふくらむころ(1月21日頃)

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