Q & A

葬儀のQ & A

臨終の直後にはまず何をしたらよいか。

身近な人に連絡を取ります。菩提寺や付き合いがある教会、葬儀社などにもすみやかに連絡します。

病院で亡くなった場合注意することは?

臨終を確認した医師から「死亡診断書」を受け取ります。この「死亡診断書」は後で火葬許可証と引換えになりますので、コピーを取っておくほうがよいでしょう。ご遺体は処置(清拭)が済みしだい病院から引取らなければなりません。葬儀社にはすぐに連絡をして寝台車の手配をしておきましょう。
※搬送のご依頼は(有)川島企画霊柩部へ フリーダイヤル:0120-89-5940

自宅に安置する場合準備するものは?

普段使っていた布団と枕を用意します。一般に北枕と言われていますが、部屋のつくりによっては西枕にすることもあります。

自宅がマンションの高層階です。どうしたらいいでしょうか?

マンションのエレベーターは、ストレッチャーが入るように奥の壁を開放できる構造になっている場合があります。あらかじめ管理組合に確認を取り、深夜の搬送を考慮してエレベーターの鍵を預かれるかどうかも確認します。エレベーターが解放できない場合はその場で葬儀社に相談します。遺体の状況によってはタンカか、背負ってご自宅へ帰ることも可能です。

安置後に死化粧をしてもよいか?

病院で看護師がしてくれることもありますが、死後もヒゲが生えてきたり顔色が気になったりした場合は、シェーバーや故人が愛用していたファンデーション、口紅などで整えていただいでも大丈夫です。また湯灌やメイクを専門業者に依頼することもできます。故人が長期入院の場合や若くして亡くなったときなど、生前の面影が残るていねいな死化粧を施してくれます。

喪主は誰がするべきか?

喪主は遺族の代表であり葬儀の主宰者です。一般的に故人の配偶者、子、親、兄弟姉妹などが務めます。これに対して施主とは葬儀費用を負担して葬儀を運営する者を意味します。通常は喪主と施主は同一の人が務めます。

最近、家族葬や密葬、福祉葬などという葬儀方法を耳にするが、どう違うのか?

「家族葬」とは家族や親戚、故人と親しかった人たちで送る葬儀の形です。「密葬」とは告知せずに身内だけで送る葬儀の形ですが、本来は本葬・社葬・お別れ会に先立って行う、の意味でした。「福祉葬」とは生活保護を受けていた人が死去したとき、葬儀をあげる身内がいない場合に限り各自治体が補償金規定の範囲内で行う葬儀の形です。

お寺へのお布施はいくらぐらいが相場なのか?

菩提寺か葬儀社手配かでも違いますし、地域性もあります。菩提寺の場合は詳しい親戚の年長者に尋ねたほうがよいでしょう。

お布施を渡すタイミングは?

通夜または葬儀・告別式の開式前にご挨拶に伺う際にお渡しするとスムーズです。弔事袋に包み「御布施」の表書きと施主の名前をフルネームで記名します。菩提寺については「御布施」と「戒名料」を分ける場合がありますので確認してください。なお直接手渡しするのではなく切手盆や袱紗を使って渡すほうが礼儀に適っています。

葬儀の返礼品について「即日返し」や「会葬返礼」などと言われるがどう違うのか?

「即日返し」とは本来であれば忌明け(四十九日忌明け)に行う香典返しを、葬儀当日に行うことです。「当日返し」や「その場返し」とも言われます。「会葬返礼」とは香典のあるなしに関わらず会葬のお礼として渡すものです。

忌日法要の数え方は?

初七日の数え方は関東と関西では異なります。関東は死亡した日を入れて7日目が初七日。関西は死亡した日の前日から数えて7日目が初七日。通常四十九日までの期間を忌中といい、四十九日法要をもって忌明けとします。以降満1年目を一周忌、満2年目を三回忌、満6年目を7回忌とします。

お腹に赤ちゃんがいる人が葬儀に参列してもよいのか?

参列すること自体には問題はありませんが、妊婦さんの体調や精神的な負担を考慮する必要があります。地域によっては参列の際にお腹に鏡を入れる風習のところもあるようです。悪霊をはね返すと言われています。

葬儀で使用する不祝儀袋の表書きは「御霊前」「御仏前」どれを使えばいいのか?

通常表書きは参列する葬儀の宗教に合わせて選びます。仏式では「御霊前」が一般的です。ただし浄土真宗では宗旨に基づき「御仏前」を用います。神式では「御霊前」のほかに「御玉串料」を、キリスト教式では「お花料」を用います。

香典を連名で渡したいときは?

2〜3名の場合は水引の下の部分に右側が目上の人になるように順番に氏名を書きます。4名以上の場合は代表者の氏名を表書きし左に「外一同」として、袋の中に全員の氏名を書いた紙を入れます。

通夜に参列した場合「通夜ぶるまい」には立ち寄るべきか?

通夜ぶるまいは葬家の気持ちです。また一説には「通夜ぶるまいは故人のもてなし」という考え方もあります。勧められているのに辞退するのは礼を欠くことですので立ち寄ることにしましょう。ただし長居をしたり同窓会のように盛り上がってしまってはいけません。

仏壇のQ & A

仏壇にはどんな意味があるのか?

仏壇は「家の中のお寺」と言われています。仏壇の内部が寺院の内陣を模しているからです。内陣とは寺院の本尊を祀る場所で、内陣をかたどった仏壇にも中心に本尊を祀ります。

仏壇に位牌を祀るのはなんのためか?

亡くなった人はすべて成仏するという仏教の考えから位牌もまた本尊の近くに祀ります。通常浄土真宗では位牌を作りませんが、最近は位牌を用いる人も増えてきています。

葬儀後に仏壇を購入する時期は?

いつまでに、という決まりはありませんが、四十九日を目安に白木の位牌から本位牌に変わりますので、それに合わせて仏壇も用意されるとよいでしょう。四十九日の忌明け法要では位牌ならびに仏壇の開眼供養(魂入れ)を行います。

四十九日の忌明け法要では不祝儀の表書きはどうすればいい?

四十九日は「満中陰(まんちゅういん)」といい、死者の霊が修行を終え仏になると言われています。ですから表書きは「御仏前」となります。

仏壇購入後の注意点は?

仏壇は座って礼拝するときに本尊が目線の高さよりやや高い位置に置きます。立って礼拝する場合も同様にやや高い位置に置きます。神棚がある家は、神棚と向かい合わないように置きます。また仏壇の上には写真や花などの物を一切のせてはいけません。日頃から仏壇の上、内部、仏具などはからぶき程度の掃除をして埃がたまらないようにします。

神道の場合の先祖の祀り方は?

先祖を祀るのは神棚ではなく「御霊舎(みたまや)=祖霊舎」になります。不幸があって御霊舎を購入する場合は、通常五十日祭までに用意します。

キリスト教用の祭壇はあるのか?

カトリックでもプロテスタントでも祈りの場は教会が中心です。ご家庭では特に飾り方の決まりはありませんので、棚の上などに故人の写真と花や好物を供えることもできます。キリスト教用品の専門店では家庭用の祭壇を販売しているところもあります。

お墓のQ & A

お墓を建てる時期に決まりはあるのか?

建墓の時期に決まりはありません。納骨の予定に合わせて建てたり一周忌や三回忌の法要に合わせて建てる人が多いようです。ただし新しくお墓を建てる場合は、納骨の予定も余裕を持って決めたほうがよいでしょう。四十九日の忌明けではすこしあわただしいかもしれません。こうした場合には100ヶ日を目安に納骨することも考えられます。

遺骨をどこかに預けることはできるか?

菩提寺や霊園の納骨堂で預かってもらえます。霊園で預かる場合は一周忌から三回忌までに建墓して納骨することが多いようです。公営墓地では数年の期限付きで預かってくれます。

嫁いだ娘が一人娘でお墓を継承する者がいなくなってしまう場合はどうしたらよいか?

双方の実家のお墓を一つの家で承継する方法として、両家のお墓を合わせてひとつにする「両家墓」があります。この場合墓石に両家の名前を並列して彫ることもできますし、名号や題目、好きな文字などを彫ることもできます。

宗派が違う夫婦や、姓が違う場合などもいっしょのお墓に入れるか?

公営墓地や宗旨宗派を問わない霊園であれば、宗派や姓が違っても同じお墓に入ることができます。供養に関してもそれぞれの形で行うことができます。ただし寺院墓地の場合や墓地購入後に一定の宗派に属する形態をとる霊園の場合には、その宗派に改宗しなければならない場合もあります。また寺院墓地の中には異なる姓の人がいっしょのお墓に入ることを認めていないところもありますので墓地の管理者に相談する必要があります。

永代供養とは?また永代供養墓とは?

お墓の承継者や管理する者がいない場合に、永代にわたる供養を依頼することを「永代供養」」といいます。そして承継者を考えないお墓の形を「永代供養墓」といいます。故人墓、夫婦墓、合同墓、共同墓など形態はさまざまです。お墓ではなくロッカー式の納骨堂や、塔などのモニュメントの下に納骨堂を設けた永代納骨の形もあります。

改葬はどのような手順で行うのか?

改葬とは遺骨を既存のお墓から新しいお墓へ移して埋葬しなおすことをいいます。改葬の手順としては、@新しい墓地を購入する、A新しい墓地の管理者に墓地の使用許可証ならびに受入れ証明書を発行してもらう、B既存の墓地の管理者に墓地の移転の許可をもらう、C既存の墓地のある市町村役所で埋葬証明書(埋蔵証明書・収蔵証明書)、改葬許可申請書などの書類を受け取り、必要事項を記入し、改葬許可証の交付を受ける、D既存の墓地の墓石から御魂ぬきをして遺骨を取り出す、E既存の墓地を更地にする、F新しい墓地の御魂入れの開眼法要後納骨する、という一連の流れになります。既存の墓地が寺院墓地の場合、遺骨を移すということは檀家を離れるということなので、住職の了解を得にくいことが考えられます。事情を丁寧に説明するなどして承諾を得るようにしましょう。

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